楽天、ロッテからFAの今江獲得発表。人的補償の可能性はあるか
ロッテからFAした今江敏晃の楽天入団が発表された。正3塁手として期待される今江を獲得できたことで、チームの戦力アップが期待される。今江の移籍に伴い、ロッテは金銭補償のみか、さらに人的補償を要求するのか、動向が注目される。
2015/11/27
ロッテの出方次第では、プロテクトリスト提出の必要も
27日、FA宣言していたロッテ・今江敏晃の楽天入りが発表となった。
17日には都内で初交渉、楽天からは立花球団社長、星野副会長が出席し、今江を口説いている。
報道によれば提示した条件は3年総額6億円とも言われており、背番号は後日発表となる。
今江は契約合意に関して、「新たな地・東北で、イーグルスの皆さんと共に新たな歴史の1ページを作れるように精一杯がんばります」とコメント。また、安部井寛チーム統括本部長は「広角に打ち分ける積極的で勝負強い打撃と高い守備力を評価しています。今季は三塁手のポジションを固定出来なかったので、強化のために必要な選手でした。強いリーダーシップで、チームを引っ張り、若手の見本になってくれることを期待しています」と獲得に至った理由をこう話している。
今江の加入は、再建期の楽天にきっと良い化学反応をもたらすはずだ。
FA制度では旧所属先の日本人選手年俸上位からランク分けされる。そしてA・Bランクに相当する選手がFAで移籍した場合は、旧所属先(ここではロッテ)が新球団(楽天)に対して、金銭補償あるいは金銭補償に加えて人的補償(1名)を要求できる。
仮にロッテが人的補償を選択した場合、1名に関しては楽天が提出するプロテクトリストから漏れた選手が対象となるため、楽天は現在の支配下選手から28人をプロテクトする必要が出てくるのだ。
そこで今江入団に伴う人的補償のプロテクト28名を検討してみた結果、表のとおりとなった。表中、ピンク網掛け選手がプロテクトを予想した選手。白地が漏れの選手になる。
人的補償の対象外は外国人選手、今秋のドラフト獲得選手、育成選手に該当するため、これら条件の選手を名簿から除くと表の49人になる。
なお15日に入団テストの合格が発表された栗原、川本、山内、金無英の4人は正式契約がまだになっている。そのため、ここには含まれない。