楽天・梨田監督の新チャレンジ。攻撃型2番・銀次構想は成功するか?
来季の打線のキーマンは銀次になりそうだ。梨田監督は2番に銀次を据える打順を構想している。クリーンナップの状況次第では来季攻撃型2番が誕生することになりそうだ。
2015/11/20
チームNo.1のヒットメーカーを制約ある打順に
「来年はまあ、スカッと勝てるようにしたい」
練習拠点のマスマットスタジアムにかけた指揮官お得意のダジャレで始まった楽天の秋季倉敷キャンプ。18日、銀次の一本締めで打ち上げを終えた。梨田監督いわく「89点」。雨天の最終日などもあったが、人心一新の中、全体的に天候にも恵まれ、順調に練習メニューを消化したようだ。
指導に当たった新首脳陣も俄然、熱を帯びた様子。
現役時代こんにゃく打法で113本塁打を放った梨田監督が内田、中川ら右の強打者候補の指導に乗り出すと、池山打撃コーチは宿舎の中庭に畳を用意し、自らの現役時代に体幹を鍛えるため実施した”畳上の素振り”を夜間練習に導入。与田コーチは昨年のドラ1、安楽のフォーム修正に熱心だったという。
その中、梨田監督が倉敷の地で思いを巡らす来季構想に注目が集まった。
「投」では松井裕樹だ。抑えで立派な成績を残した背番号1を先発に戻すのか?抑えでいくのか? こちらに関しては来季も抑え続投の方針を表明している。
そして「打」では、ファンも驚きの『2番・銀次プラン』を披露している。2番に固定することで、ヤクルト川端ほどの長打はないものの、打線につながりが生まれることを期待しているようだ。
チームNo.1のヒットメーカーを、作戦上で何かと制約が多くなる2番に据える。
普通なら首位打者を狙える器の3割打者が、その制約や負担のために本来の実力を発揮できず、3割を切ってしまう。こういうリスクも抱えたプランだ。
しかし梨田監督は、銀次ならその高いハードルを乗り越えてくれるものと見ているのだ。