帰ってきた和田毅。工藤監督待望の左投手加入で、来季もホークス先発陣はし烈なバトル
ソフトバンクに和田毅が復帰する。かつてはチームのエースとして活躍した左腕の加入で、来季もホークス先発陣はし烈なバトルとなる。
2015/11/22
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来季もし烈な先発ローテション争い
和田の入団会見で「待望の左投手なのでは?」と尋ねられた工藤監督は「はい、待望であります!」と声を弾ませた。今季の先発ローテーションは右投手がズラリ。実績と経験ある左腕の加入はチームにとって嬉しい限りだ。来季はどんなローテーションが組まれるのだろうか。
5年連続で2ケタ勝利を挙げたエース攝津正は、今季取得した国内FA権を行使せずに残留することを発表した。和田も「攝津がチームを支えてきてくれた」と後継者を称えていた。シーズン途中、不振により2軍降格したものの、終盤にかけて徐々に安定感を取り戻し、日本シリーズでは圧巻の投球を披露した。来季も投手陣の柱となるエースだ。
世界野球WBSCプレミア12で日の丸を背負って好投を見せた武田翔太は、チームの勝ち頭へと成長を遂げている。チームトップの13勝は自信にもなったはず。日本代表として重圧のかかるマウンドを経験したわけだが、長いシーズンとなった今年の疲れが残らないことを願う。
先発ローテーションを守ってきたスタンリッジの退団が決まり、2ケタ勝利投手が一人減ったが、8月に左ヒジ手術を行った大隣憲司がキャッチボールを再開したとの吉報も舞い込んできた。秋季キャンプでの「工藤塾」でみっちり鍛えられていたのは、来季の飛躍が期待される若手投手陣。その筆頭は千賀滉大、東浜巨、二保旭、飯田優也、嘉弥真新也。秋のトレーニングがどれだけ投球に活かされるか。技術と体力と精神面での成長を見せなければならない。そして中田賢一、バンデンハークも忘れてはならない。
三連覇を目指すチームの先発ローテーション、来季も厳しい戦いになりそうだ。