来季40盗塁も十分視野に。歴代トップクラス、東京ヤクルト・山田哲人の盗塁成功率
今季セリーグを制したヤクルト。その立役者は何と言っても3割30本30盗塁を達成した山田哲人だ。本塁打王に加えて盗塁王にも輝いたが、注目すべきはその成功率の高さだ。
2015/11/29
今季抜群の盗塁成功率を誇る山田
2015年トリプルスリーを達成し、さらに本塁打王と盗塁王のタイトルに輝いた山田哲人。今季の盗塁数は34個。成功数のみならず、特に4回しか失敗していない成功率の高さが際立った。
セリーグで今季20回以上盗塁を企図した選手の中では、山田の数字は群を抜く。盗塁を仕掛けた(企図)数のトップはDeNAの梶谷隆幸だが、13の盗塁死が響き、盗塁成功率は.683。盗塁死の数の差が山田とのタイトル争いに大きな影響を及ぼした。
本題からそれるが、盗塁成功率で目を引く選手は中日のルナだ。
11回企図して、失敗数は0。相手の意表を突くのがうまく、高い成功率を誇った。
パリーグと比べてみても、ヘルマンが山田と同じ成功率を誇っているものの、成功数では山田のほうが上だ(ヘルマンは出場数が73試合のみで考えれば、成功率の高さは目を見張るものがある)。
歴代のトリプルスリー達成者のその年の盗塁成功率と比べると今季の山田の成功率はどうなるだろうか。結果は、惜しくも1983年の簑田浩二には届かなかったが、2位にランクインした。
ちなみに今年のもう一人のトリプルスリー達成者、柳田悠岐は5位だ。盗塁企図数は山田を上回る40だったが8つの盗塁死があったため、成功率では山田より下がった。
歴代盗塁王に輝いた選手の中でも、今年の山田の盗塁成功率は歴代4位の数字だった(1位に輝いた選手は2002年の谷佳知。41の盗塁を成功させて失敗はたった4つ)。