90番台からの飛躍は?巨人新人選手の背番号が決定。桜井は歴代の名投手が背負った21に
ジャイアンツの新入団15選手の背番号が発表された。今年ドラフト1位指名を受けた桜井は過去にジャイアンツを代表する投手たちが背負ってきた21番に。重信ら7選手の背番号に目立つ前任者はおらず、自身の活躍で番号の価値を上げられるか。
2015/11/26
90番台選手への期待も
一方、桜井の選手たちは自身の活躍で自分の背番号を光るものにしていく必要がある。
2位指名の重信の43は昨年までは投手の青木高広が付けてきた。前任者には真田裕貴、鈴木康友らがいるがいずれも目立った数字は残せていない。過去を振り返ると柴田勲(7)、松本匡史(2)、緒方耕一(44)、鈴木尚広(12)とジャイアンツの歴代のスピードスターの番号に共通点はない、重信は43で次世代のスピードスターとなれるだろうか。
与那原の46で目立つ名前は入団から2年背負った高橋一ぐらい、宇佐見の52番も最も長く背負ったのは控え外野手の井上真二、捕手では魚満芳が6年間背負ったものの1軍出場0に終わった。
強肩強打の遊撃手として活躍した山本がもらったのは2番手捕手の番号となっていた56。前任者は内野手の坂口真規だったものの、82~08年の27年間にわたり、村田真一、杉山直樹、村田善則、加藤健の4捕手が身につけてきた。球界全体でも56の有名選手は珍しく元阪神のソロムコと御子柴進ぐらいしかいない。
6位の巽、7位の中川は共に90番台からのスタートとなった。支配下選手登録が70人までと限られているため、他球団では90番台はコーチの番号とされることが多いが、ジャイアンツでは多くの90番台選手が登場している。
現在でいえば、今季後半戦で貴重な先発左腕として1軍で経験を積んだ背番号90、田口麗斗がいる。3勝5敗、防御率2.71ときっかけの1年になった。また94番はキューバの未完の大器、メンドーサがつけている。
過去の90番台といえば、鮮烈なデビューを飾った1年目の呂明賜の背番号は97、オビちゃんの愛称で呼ばれ09年に6勝1敗の好成績をあげたオビスポは91、巨人退団後にメジャー移籍を果たした野村貴仁は95を背負った。新人時代96の林昌範や、支配下登録1年目に99を背負った山口鉄也も主力投手へと成長している。10~11年には藤井が99番で7勝をあげている。
特に巽の93は1軍デビュー前の石毛博史や先発定着前の東野峻らが背負ったジャイアンツの隠れ出世番号。巽の活躍で出世番号として確立したいところだ。
新入団の8選手、そして育成入団の決まった7選手共に将来「この番号といえば○○」と言われるようになるだけの活躍を見せてほしい。