西武の“歴代最強”サード5人。球団史を彩る正三塁手の系譜、ライオンズレジェンド選手たちの成績は?
2022/06/20
産経新聞社
西武の歴代ベストナイン・三塁手部門
球史を振り返れば、どの球団にもポジションの代名詞と言える名選手がいるものだ。強いチームには、必ず確固たる地位を築くレギュラー選手の存在がある。今回は、ポジション毎に球団を支えてきた偉大な選手たちを紹介する。(埼玉西武ライオンズ・三塁手編)
中西太(なかにしふとし)
投打:右投右打
身長/体重:174センチ/93キロ
生年月日:1933年4月11日
経歴:高松一高
〇最高殊勲選手(最優秀選手・MVP):1回(1956年)
〇新人王(1952年)
〇首位打者:2回(1955、58年)
〇本塁打王:5回(1953-56、58年)
〇打点王:3回(1953、56-57年)
〇最多出塁率(現最高出塁率):1回(1958年)
〇ベストナイン:7回(1953-58、61年)
〇オールスターゲーム出場:7回(1953-55、57-58、61、63年)
高校時代から本塁打を量産し、“怪童”の異名を取った中西。鳴り物入りで西鉄(現西武)へ入団すると、ルーキーイヤーからサードのレギュラーに定着し、新人王を獲得した。翌53年には打率.314、36本塁打、86打点、36盗塁をマークし、史上最年少20歳で「3割30本30盗塁」のトリプルスリーを達成。本塁打王、打点王などを受賞し、さらなる飛躍を遂げた。チーム一筋18年間の現役生活で首位打者2回、53年からの4年連続を含む本塁打王5回、打点王3回、ベストナイン7回など数々のタイトルを戴冠。特に56年には打率.325、29本塁打、95打点の成績で球団創設初となる日本一の立役者となり、打撃2冠(本塁打・打点)とベストナイン、最高殊勲選手(現最優秀選手・MVP)に輝いた。キャリア晩年は選手として度重なる故障に苦しんだが、62年から現役引退まで兼任監督としてチームを指揮。63年のリーグ優勝に導く手腕を見せた。
通算成績は、1388試合出場、打率.307、1262安打、244本塁打、785打点、142盗塁となっている。