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日本選手権では、ドラフト指名された社会人選手と、2015年ドラフト1位候補に注目!【横尾弘一「プロにつながる社会人野球」】

11月1日から第40回記念社会人野球日本選手権大会が開幕する。先日のドラフト会議で指名された選手も多く出場が予定しており、プロ野球ファンにとっても、自分が応援するチームに来季加入する社会人選手のプレーを見ることができる絶好の機会だ。また、すでに来年のドラフト1位候補と言われる選手が出場するチームもチェックしておきたい。

2014/10/30

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関谷、横谷……来年のドラフト1位候補のプレーにも注目

  3日目の第1試合でJR西日本を迎え撃つ名門・日本生命は、オリックス8位の小田裕也がリードオフを担う。昨年は、同期入社の小林誠司(巨人)、吉原正平、井上晴哉(ともに千葉ロッテ)が笑顔で記者会見に臨む中、ひとり悔しさに唇を噛んだ。
 
 チームへの貢献を第一に考えた今季は、攻守に確実性をアップさせて目標を叶えた。
 左打ちの外野手が鎬を削るチームで、その競争に加わってもらいたい。
 
 4日目の第2試合に登場するのは、過去に社会人最多36名の選手がドラフト指名されている日本通運。今年も友永翔太が中日から3位指名された。170cmと上背はないが、卓越したミート技術で安打を量産する左打ちの外野手。アグレッシブで状況判断のいい走塁も大きな武器で、実力派が揃う外野陣でもレギュラーを狙えるはずだ。
 
 5日目第2試合のNTT東日本では、速球派右腕の髙木 伴がオリックスから4位指名された。昨年は、小久保裕紀監督で船出した侍ジャパンにも選出され、1位で競合するのは確実と評されたが、今季はイキのいい投球を持続することができなかった。
 それでも、豊かなポテンシャルを完全に開花させられれば、先発ローテーションの一角を担えるだろう。もう一度ストレート、フォークボールの質を磨きたい。
 
 そして、6日目の第2試合は、巨人3位の髙木勇人を擁する三菱重工名古屋だ。150キロに迫る速球を主体にした真っ向勝負の投球は高く評価されてきたが、なぜか「万年ドラフト候補」のまま。7年目でようやく扉が開かれた。
 
 8年目に指名された攝津 正(福岡ソフトバンク)のように、社会人で時間をかけて熟成させた実力を存分に発揮してもらいたい。
 
 さて、この大会はプロ入り前の選手を見られるのと同時に、来年のドラフト候補のスタートダッシュをチェックできる場でもある。
 
 数球団が1位指名で競合する可能性が高い関谷亮太投手(JR東日本)、日本代表にも選出された左腕・横田 哲投手(セガサミー)、攻守にセンスのよさが光る河合完治内野手(トヨタ自動車)、勝負強い打撃で実績を残す中村篤人外野手(NTT西日本)をはじめ、金の卵の躍動をしっかり見ておきたい。

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