【MLB】6年8500万ドルが適正?米大手データサイトが前田健太の成績から契約内容を予測
カープ、前田健太のポスティングによるメジャー移籍となるか。球団の決断が注目を集める中、米大手データサイト『Fangraphs』は前田に似たタイプの投手を基に予想成績を算出。6年8500万ドル前後の契約が適正と見ている。
2015/11/27
Getty Images
ポーセロ、ジマーマンと類似?
ポスティングでのメジャー移籍が実現するか注目を浴びる広島東洋カープの前田健太。今オフは有力な先発投手が数多く出そろう米国でも前田は注目の1人、ポスティングが決まればダイヤモンドバックスを筆頭に複数の球団が獲得に乗り出すと言われている。
獲得球団とともに気になるのが前田の契約内容だ、米大手データサイト『Fangraphs』は「球団は前田健太といくらで契約するべきか」と題した特集を掲載している。
記事ではまず前田に最も近い投手としては「年を取ったアーロン・ノラ(フィリーズ)か若い川上憲伸」をあげているものの、今年がメジャー1年目、70イニング前後の実績しかないノラから前田の成績を占うことや、34歳でメジャー挑戦するも3年間で8勝22敗に終わった川上と比較し前田の失敗を決めつけることは、適切でないとしている。
代わりに比較対象としてあげられているのが前田と同じ「平均レベルの奪三振率と平均以上の与四球率、平均かそれ以下の球速がある26~29歳の右投手」という特徴を持つ投手、リック・ポーセロとジョーダン・ジマーマンの2人だ。
ポーセロは今シーズン172イニングを投げて9勝15敗、防御率4.92、過去5年間で61勝をあげている。ジマーマンは今季こそ201.2イニングを投げて13勝10敗、防御率3.57の成績に終わったものの13~14年の2年間で33勝と実力はエース級だ。
前田は最高でも今季のジマーマンクラス、失敗に終わればポーセロ並みの成績に終わると予想されている。
彼ら二人の来シーズン以降5年間の予想成績と年俸(ポーセロ:7.5WAR,6590万ドル、ジマーマン:14.5WAR,1億2780万ドル)、と過去の日本人の大型契約の先発投手8人のうち5人が成功していることを引き合いに出し、前田の適正年俸は6年1億500万ドル(うち2000万ドルはポスティングフィーとして球団に入るため実質6年8500万ドル)と導き出している。
※WARは平均的な選手と比べチームの勝利にどれだけ貢献したかを表す総合指標