「自分でも通用する」縞田拓弥が自信を深めた一打。来季は笑顔満開でレギュラー定着へ【どら増田のオリ熱コラム #62】
今季5位に終わったオリックス・バファローズ。怪我や不調で悔しい思いをした選手が多い中、飛躍のきっかけを掴んだ選手もいる。縞田拓弥がその一人だ。
2015/11/30
オリックス・バファローズ
後半戦、指揮官の信頼を勝ち取る
11日から再びスタメンに起用されると、13日のロッテ戦(京セラ)では”盟友”宮崎祐樹のタイムリーの後に、ライト線を破る走者一掃のタイムリースリーベースで、エース金子千尋に白星をつけた。
「宮崎とは何でも話せる仲なんで、あいつと一緒に一軍で試合ができるのはうれしい」と語っていた。
その宮崎と一緒に後半戦からできた専用の応援歌に関しても「プロ野球選手になって応援歌をつけてもらうのが夢だったので、打席に立った時に『あっ、いつもと違う』って(笑)。高橋(信二)さんの前にもいろんな選手に使われてた歴史ある曲と聞いて、すごくうれしいですね」と笑顔を見せた。
その縞田にとって今年一番の収穫の試合がある。
後半戦の初戦、ヘルマンの退場により急遽出場した20日の西武戦(京セラ)だ。
「岸さんから打つことができて、自分でも通用するんだなって。あの一本は自信になりましたね。今年一番ですね」
この試合で縞田は3回に、西武のエース岸孝之から2アウトフルカウントから変化球をライトに運ぶ先制タイムリーを放ち、二週続けて金子の白星に貢献した。
31日の楽天戦(京セラ)では延長11回にサンチェスのサードへの痛烈なゴロに飛びついて併殺打に打ち取るスーパーファインプレーを見せ、その裏もキッチリと送りバントを決めて安達のサヨナラを演出した。
試合後、福良監督代行(当時)も「縞田のプレーが大きかったね」と目を細めた。
後半戦に入り指揮官の信頼を勝ち取った縞田は、出場機会が増えた。それは怪我組が復帰しても変わらなかった。後半戦はスタメンで21試合に出場、スタメンから外れたほとんどの試合に代打や守備固めで出場した。