プロ野球”史上最強”世代!? 1994年生まれの野手5人。一時代築く中心打者たち
2022/07/02
産経新聞社、Getty Images
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プロ野球史を振り返ると、球界を代表する選手が揃う「黄金世代」が多く存在する。ここでは、世代の中でも特に実績の優れた5人を紹介する。今回は1994年(平成6年)生・野手編。(今季成績は7月1日時点)
大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)
投打:右投左打
身長/体重:193センチ/97キロ
生年月日:1994年7月5日
経歴:花巻東高
ドラフト:2012年ドラフト1位
“二刀流”で日米の野球界を席巻するスーパースター。投手としても絶対的エースとして君臨しているが、持ち前の打棒でも見るものを魅了している。
花巻東高時代からNPB、MLB球団から大きな注目を集め、ドラフト前には日本球界を経ずにメジャー挑戦を表明。しかし、日本ハムから2012年ドラフト1位指名を受けると、交渉の末に入団を決めた。
高卒1年目から「8番・右翼」で開幕スタメンを掴み、投手としても3勝を挙げて大器の片鱗を示すと、翌年にはNPB史上初の2桁勝利(11勝)&2桁本塁打(10本)を達成した。さらに16年、投げては10勝、防御率1.86、打っては打率.322(規定未満)、22本塁打、OPS1.004(出塁率.416+長打率.588)と圧巻のパフォーマンスを披露して日本一の原動力に。史上初となる投手部門と野手部門(指名打者)でベストナインを同時受賞し、最優秀選手(MVP)にも輝いた。
17年は故障に苦しんだが、少ない出場機会の中で潜在能力を発揮。オフにはポスティングシステムを行使して海を渡り、エンゼルス入団を決めた。メジャーでも1年目から投打に躍動。打撃では規定未満ながら打率.285、22本塁打、10盗塁の成績を残し、新人王を受賞した。さらに迎えた21年、投手として23試合(130回1/3)を投げ、9勝2敗、156奪三振、防御率3.18、WHIP1.09。打者としては158試合出場で打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁、OPS.964(出塁率.372+長打率.592)と現代に比較対象のない数字を残し、満場一致でアメリカン・リーグのシーズンMVPに選出された。2年連続MVPが期待される今季も、“二刀流”の活躍を続けている。