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メジャーリーグはすでに調査済み 沢村賞・金子千尋は来季、海を渡るのか? 

10月27日、オリックス・バファローズの金子千尋投手が満場一致で沢村賞に選出された。昨年、今年の数字はまさに超一流の証だ。そんな金子が海外挑戦の意向があるという。果たして金子獲得に動くメジャー球団はあるのだろうか?

2014/10/27

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すでに複数のメジャー球団が金子の視察を終えている

 このオフ、新たな侍メジャーリーガーは誕生するのか。
 
 当初、今オフにポスティング・システムを利用してのメジャー挑戦が有力視されていた広島・前田健太投手は、可能性が大きく後退。対照的に、ここにきてその可能性が急浮上しているのがオリックス・金子千尋投手だ。
 
 10月24日のワールドシリーズ第3戦。サンフランシスコのAT&Tパークで、スタンド観戦する金子の姿が複数の日本メディアに報じられた。
 
 すでにメジャー移籍をにらみ、多くの日本人大リーガーを顧客に持つ辣腕アーン・テレム氏と代理人契約を結んだという情報もある。
 
 金子自身はメジャー志望について、一切口を開いてはいないが、海外挑戦という選択肢を意識しているのは明白だ。
 
 オリックスの瀬戸山隆三球団本部長はポスティングについての話し合いは持っていない、と前置きした上で、昨年の契約更改の席上で金子がメジャーに興味を示していたと明かしている。
 
 前田と金子の場合、今オフのメジャー移籍へ向けての環境は大きく異なる。
 
 ともに球団によるポスティング・システムの申請が必要だが、金子は今季国内FA権を取得し、来季中に海外FA権を取得見込み。対する前田は、海外FA権の取得は早くて3年後の17年シーズンとなる。
 
 仮にオリックスが金子の今オフの引き留めに成功しても、来オフには本人の意思で自由にメジャー挑戦が可能。それならば、最大2000万ドル(約21億6000万円)に応札金が設定されているポスティング・システムを容認し、うまいビジネスとしたほうが得策。球団がそう考えてもおかしくない。
 
 来オフ、FAで出ていかれては、一銭も手元に残らないからだ。
 
 歩調を合わせるように、10月26日付のボストン・グローブ紙は、レッドソックスは前田と同じく、金子のスカウティングも入念に行ってきたと報じた。
 
 環太平洋スカウトに加え、前ロイヤルズGMでもあるアラード・ベアード球団副社長も今季の試合を直接視察しているという。クライマックスシリーズファーストステージの日本ハム戦登板時には、パドレスのA・J・プレラーGMが、9月にはフィリーズのルーベン・アマロGMの姿が、スタンドで確認されている。

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