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メジャーリーグはすでに調査済み 沢村賞・金子千尋は来季、海を渡るのか? 

10月27日、オリックス・バファローズの金子千尋投手が満場一致で沢村賞に選出された。昨年、今年の数字はまさに超一流の証だ。そんな金子が海外挑戦の意向があるという。果たして金子獲得に動くメジャー球団はあるのだろうか?

2014/10/27

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金子の決め球、スプリットも好評価の一つに

 金子は今季26試合に登板。16勝5敗、防御率1.98の成績を残して、最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得した。
 
 191回を投げて、投球回数を上回る199奪三振をマーク。四球は42個で、与四球率は1.97と基準である2.00を下回っており、高い奪三振能力と制球力を併せ持つ。
 
 被安打数と与四球数を足して、投球回で割るwhipは1.04で、西武・岸の1.00に次ぐリーグ2位。大リーグスカウトが重視する各指標で、申し分ない数字を残して今季を終えた。
 
 まさに文句なしの沢村賞といってもいいだろう。
 
 金子は数多くの決め球を持つが、中でも大リーグスカウトの注目を集めるのがスプリット。ヤンキース・田中、黒田、マリナーズ・岩隈ら多くの日本人投手が決め球としており、肘への負担を嫌って外国人投手が投げるケースは減っている。
 
 その点でも、同じ落ちる球種ではスプリットではなくチェンジアップを操る前田に比べて、評価が高いのも特長だ。
 
 仮にオリックスがポスティング・システムを容認した場合、応札金は日本の球団側が指定できる制度に変わったため、限度額である2000万ドルに設定する可能性が高い。それでも、手を挙げる球団は複数現れる、というのが米球界の見立てだ。
 
 ただ、今オフの米FA市場は先発投手でエース級が数多くそろう。マックス・シャーザー(タイガース)、ジョン・レスター(アスレチックス)、ジェームズ・シールズ(ロイヤルズ)の3投手は、年俸2000万ドル以上の大型契約が確実。
 
 他にもアービン・サンタナ(ブレーブス)、ジェイク・ピービ(ジャイアンツ)、ジェーソン・ハメル(アスレチックス)ら2桁勝利が望める投手が多数いる。昨年の田中将大のケースほど高騰しないだろうが、それでも金子の年俸は1000万ドル(約10億8000万円)以上が有力。
 
 本人と球団が海を渡る決断を下せば、総額50億円以上の大型契約が、また一つ結ばれることになる。

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