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巨人・侍ジャパンでV逸の屈辱を味わった坂本勇人。温情査定に来季は倍返しのシーズンへ

巨人・坂本勇人の今季は打率と打点がチームトップだった。しかし決して満足できるような成績ではない。来季は球団やファンの期待を結果につなげることが求められている。

2015/11/29

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年俸アップも本人は納得のいかない1年

 巨人・坂本勇人が26日に球団側と契約更改交渉に臨み、新たに複数年契約を結んで年俸アップとなったことが各メディアで一斉に報じられた。
 一連の報道によると推定年俸は2億5000万円。前年比3000万円増だけに形としては並み居る巨人選手の中でも今オフの勝ち組となったと言い切れるが、本人的には手放しで喜ぶわけにはいかない〝温情査定〟だったはずだ。

 この日の坂本について一部では「笑顔の会見」と報じていたメディアもあったが、真相は違うようだ。聞くところによれば、更改後の会見中に坂本は笑顔を一切見せなかったという。坂本の今季を振り返ってみると、本人的に納得のいくシーズンでなかったことは容易に想像がつく。

 チームはヤクルトとレギュラーシーズン終盤までし烈な首位争いをしながらも、最終的にはわずか1.5差でリーグ優勝に及ばなかった。その一方において坂本の今季成績は打率2割6分9厘、68打点、12本塁打。打率と打点がチームトップとなって今オフの査定における球団の評価ポイントにつながったとはいえ、決して満足できるような成績ではない。

 もちろん今季低迷した巨人打線の中で数字的には一番打っていたのだから、坂本より下の成績に甘んじた主力打者はもっと糾弾されなければいけないはずである。

 とはいえ、今季からチームの主将に任命され、ますます責任感が強まったはずであろう坂本のことだ。自分がもっと先頭に立って打ちまくり、チームのみんなを覚醒させるぐらいに自らのバットで引っ張れれば、Vを奪われたヤクルトとの1.5差などいとも簡単に穴埋めでき、チームはラクに4連覇を成し遂げることができたはずだ――。そのように人知れず考え込み、己を責めているに違いない。

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