過信は禁物?メジャー帰りの復帰1年目成績。全盛期の活躍は保証されず…
2023/02/19
産経新聞社
福留孝介(ヤンキース傘下→阪神)
ポジション:外野手
投打:右投左打
福留孝介は、PL学園高、日本生命を経て、1998年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。高い総合力を武器に、首位打者2度、最高出塁率3度などのタイトルを獲得し、広角に鋭い打球を飛ばした。守備面でもゴールデングラブ賞5回の名手。日本球界最終年は、81試合の出場で、打率.294(79安打)、13本塁打、48打点、5盗塁、OPS.963(出塁率.443+長打率.520)だった。
MLBシカゴ・カブスでは、最初の3年間で打率.260前後、OPS.800前後の水準で推移。本塁打は10~13本と伸び悩んだ。四球を多く獲得したため、率以上に高い出塁率を誇った一方、三振数も目立った。以降、クリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)、シカゴ・ホワイトソックスと渡り歩き、最終年はニューヨーク・ヤンキース傘下3Aで39試合に出場し、打率.276、2本塁打、16打点、OPS.818(出塁率.440+長打率.378)と力を示していた。
阪神タイガースで日本に復帰するも、1年目は63試合の出場で、打率.198(42安打)、6本塁打、31打点、OPS.630(出塁率.295+長打率.335)と精彩を欠く結果に。故障の影響もあり、日本野球に再びアジャストし、“らしさ”を取り戻すまでには時間を要した。