大本命は前田。大物FA先発投手に148億円の巨額オファーも断られたダイヤモンドバックス
今週末にはカープが前田健太のポスティングシステムによる移籍を認めるかどうかの結論が下されるという。すでにMLBは大型契約を含め、ストーブリーグが本格化した。
2015/12/01
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今季最初の大型契約はジマーマンの約135億
広島・前田健太を巡る運命の歯車がいよいよ動き出した。
アメリカの感謝際休暇最終日にあたる29日、ナショナルズからFAとなっていた先発右腕のジョーダン・ジマーマンが、タイガースと5年総額1億1000万ドル(約135億円)で契約合意。動きの遅かった今オフのFA市場で、最初の大型契約となった。
大リーグのFA市場は大きなパズルのようなものだ。
ある選手の契約が決まれば、その選手の獲得を目指していた球団は、同レベルか似たタイプの別の選手へと殺到していく。そして大抵は、大物選手から順番に消えていく。
ジマーマンが市場から消えたことで、レッドソックスの地元メディア・WEEI・ESPNは「他の有力先発投手へシフトする必要がある」と指摘した。エース級の先発投手獲得は、このオフのチームの最大の懸案。ザック・グリンキー(ドジャースからFA)、デビッド・プライス(ブルージェイズからFA)、ジョニー・クエト(ロイヤルズからFA)の3投手を「エースが務まる」として名前を挙げ、それに続く2番手グループにしっかり「前田」の名前を連ねた。
レッドソックス以外にも、有力先発投手の獲得が必要なジャイアンツ、カブス、ドジャース、パドレスなどは、リスト内の前田の順位が確実に1つ上がったわけだ。