「先発3番手クラスの前田に2000万ドルも投資する価値は?」カージナルスら低予算MLB球団は対象外か
前田健太は好投手だが、ポスティングに掛けられても低予算球団には2000万ドルと予想される入札料がネックとなる。しかもこのオフは好投手が市場に溢れているため、アメリカでは「高額な入札料を払ってまで獲得するメリットがあるのか?」という声もある。
2015/12/01
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資金豊富で、アジア市場も対象とする球団にとって面白い存在
前田の実力に対する評価も興味深い。
球威はそれほどではなく、田中将大(ヤンキース)のスプリットのような絶対的な決め球やダルビッシュ有(レンジャーズ)ほどの球種の豊富さもないことを踏まえ、メジャーレベルで抜群の実力を持つ投手とは言い難いとしながらも、資金が豊富でアジア市場をも選手獲得のソースとすることを明言している球団には面白い存在、としている。
この微妙な評価を理解するには、カージナルスは決して資金力の豊富な球団ではないものの、地道なスカウティングや育成でメジャー有数の強豪球団の地位を維持していることを踏まえておく必要があるだろう。
カージナルスは前田を追い求めることが必要か?というのはこの記事にとって一つの結論だが、「マイク・リークのような投手に2000万ドルも多く投資する価値があるか?」と疑問を呈している。
マイク・リークは、今季レッズとジャイアンツに在籍し、11勝10敗。3年連続で190回以上を投げ防御率3点台を記録している。計算できるローテーション3番手クラスだがエース級ではない。2000万ドルとはもちろんポスティングの上限額。
FAではない前田を獲得する球団は、彼への契約条件とは別に広島にポスティングフィーを支払わねばならない。このことは、カージナルスのような中小市場規模の球団にはネックになると指摘している。
出典:”A brief look at Kenta Maeda” @ Viva El Birdos by the red baron in Nov.29th 2015