“ハズレくじ”でも大当たり!? プロ野球、ドラフト“外れ1位”で入団した現役野手5人
2023/03/02
産経新聞社
山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)
投打:右投右打
身長/体重:180センチ/76キロ
生年月日:1992年7月16日
経歴:履正社高
ドラフト:2010年ドラフト1位
2010年ドラフト会議で、斎藤佑樹と塩見貴洋の交渉権を逃したヤクルト、大石達也と伊志嶺翔大の交渉権を逃したオリックスの2球団が“外れ外れ1位”指名で競合。抽選の末にヤクルトへ入団した。
高卒1年目にクライマックスシリーズ(CS)で一軍デビューを飾るなど大器の片鱗を示すと、順調な成長曲線を描き、4年目の14年に大きく飛躍。二塁のレギュラーとして打率.324、29本塁打、89打点といずれもリーグ屈指の数字を残した。
翌15年には打率.329、38本塁打、100打点、34盗塁、出塁率.416で初のトリプルスリーを達成。チームをリーグ優勝に導き、自身は本塁打王、盗塁王、最高出塁率の打撃3冠、最優秀選手(MVP)などに輝いた。
さらに16、18年にもトリプルスリーを成し遂げ、NPB史上唯一の複数回達成者に。20年はコンディション不良などの影響から成績を落としたが、21年は34本塁打、101打点と再びリーグ上位の数字を記録し、キャプテンとして日本一に貢献した。
22年も不動の「3番・二塁」を任されたが、本塁打こそ23を数えたが、キャリアワーストの打率.243、140三振と苦しんだ。今季は輝きを取り戻し、リーグ3連覇、日本一奪還のキーマンとなりたい。