“確変”じゃない、“覚醒”だ…プロ野球、満を持して台頭した現役野手5人
2022/07/17
産経新聞社
杉本裕太郎(オリックス・バファローズ)
投打:右投右打
身長/体重:190センチ/104キロ
生年月日:1991年4月5日
経歴:徳島商-青山学院大-JR西日本
ドラフト:2015年ドラフト10位
崖っぷちで才能を開花させた遅咲きの大砲。社会人の強豪・JR西日本から2015年ドラフト10位で入団。即戦力として期待されていたが、プロ1年目はわずか1試合出場。その後も持ち前のパワーこそ示したが、出場機会を掴めずにいた。
しかし、短縮シーズンとなった20年に飛躍の兆しを見せると、30歳を迎えた21年に大ブレイク。同年はシーズン途中から4番を任され、134試合出場、打率.301、32本塁打、83打点、OPS.930(出塁率.378+長打率.552)をマーク。本塁打王とベストナインに輝き、25年ぶりリーグ優勝の原動力となった。
主砲として迎えた今季は、開幕から打率1割台前半と深刻な打撃不振にあえぎ、4月下旬には新型コロナウイルス感染で二軍降格。苦しいスタートとなったが、復帰後は復調し、交流戦では首位打者(.391)に輝く活躍を見せた。さらに、6月度の月間MVPも受賞。ここまで打率.241、11本塁打、34打点の成績となっている。