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2年ぶり古巣復帰の脇谷亮太。新しい巨人のために背番号2に求められる役割

FA宣言をしていた脇谷亮太の巨人移籍が決まった。ベテランの復帰はチームにどのようなメリットがあるのだろうか。

2015/12/03

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新たなるスター出現へ

以前、引退したばかりの元プロ野球選手からこんな話を聞いたことがある。
「若手は自分がさあこれからという時に補強で選手が入って来ると気持ちが冷めてしまう」のだと。
例えば実績も年俸も桁違いのAランクの大物FA選手ならば、ほぼ無条件でポジションが与えられる。
いわば若手にとって競争すらできない相手。
これが各補償なしの年俸2400万円、CランクFA選手脇谷の場合なら同条件でタメを張って戦える。
内・外野守れるベテランの加入により一気に活性化する巨人1軍枠争い。
若手選手の壁となり、中堅選手のライバルに。
来季35歳になる脇谷の存在が結果的にチームの底上げにも繋がっていく。

V4を逃し、原監督も去り再スタートを切る巨人軍。
今ストーブリーグの話題の中心はもちろん高橋由伸新監督。
そして連日のようにスポーツ各紙で春季キャンプ訪問の可能性が報じられているのは松井秀喜や上原浩治。
言うなれば、彼らは巨人戦が毎晩のように地上波中継されていた頃の最後の遺産でもある。
いまだ圧倒的な知名度を誇り、キャンプ地も大いに盛り上がるはずだ。
だが、現役選手ではなく、OBや引退した元選手が大きく話題になっている状況はどう考えても異常だ。
今のチームに背番号24以外、客を呼べるスター選手がいないことを物語っている。
栄光時代に頼った思い出貯金はそう遠くない未来に底をつくだろう。

あの頃の巨人ではなく、今の巨人をどう見せるのか?
高橋監督に求められるのは「過去を超えられる選手の育成」である。

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