コンバートが大成功!捕手からの転向で大成したスラッガー5人。歴史に名を残した名選手たち
2023/01/20
産経新聞社
和田一浩
出身:岐阜県
投打:右投右打
身長/体重:182cm/90kg
生年月日:1972年6月19日
ドラフト:1996年ドラフト4位
和田も小笠原と同様に、社会人を経てブレイクした選手の1人である。高校は岐 和田も小笠原と同様に、社会人を経てブレイクした選手の1人である。高校は岐阜の名門である県立岐阜商業高校、大学は東北福祉大学でプレー。そして、神戸製鋼を経て西武ライオンズに入団した。
捕手として入団したものの、当時のライオンズは伊東勤がレギュラーとして君臨していたため、和田の捕手としての出場機会は限られていた。
その後、打撃を生かすために外野手に挑戦し、2002年から外野手として完全コンバート。初めて出場試合が100試合を超えると、規定打席に到達して打率.319・33本塁打を記録した。
30歳になってからブレイクを果たした和田の活躍は、遅咲き選手の活躍が「和田曲線」と呼ばれるように、それほどインパクトの強い現象だったことがわかるはずだ。
和田のホームランで印象的だったのは、タイガースの藤川球児からバックスクリーンへ放った1本ではないだろうか。おそらく、誰もがセンターライナーまたはセンターオーバーと思った打球は、センターを守っていた赤星憲広の頭上を越えてスタンドイン。被弾した藤川も驚くほどの1発だった。
2008年にドラゴンズに移籍し、落合政権の中心打者として「強竜ドラゴンズ」を形成した。和田も統一球の影響で2011年から成績が落ち込んだものの、2015年の引退までチームを引っ張った。