コンバートが大成功!捕手からの転向で大成したスラッガー5人。歴史に名を残した名選手たち
2023/01/20
産経新聞社
江藤智
出身:東京都
投打:右投右打
身長/体重:182cm/95kg
生年月日:1970年4月15日
ドラフト:1988年ドラフト5位
関東高校(現:聖徳学園高校)で「強打の捕手」として注目を集めていたのが、江藤智だった。
同じ強打の捕手として騒がれていた谷繁元信(元ドラゴンズ)とともに、「東の江藤、西の谷繁」と言われていたという。だが、谷繁がドラフト1位で指名された一方、江藤は5位でカープから指名を受けた。
当時のカープは達川光男が捕手のレギュラーだったため、江藤は入団後すぐに内野手に転向。すると、5年目の1993年に本塁打王を獲得。1995年には39本の本塁打を放つなど活躍を見せ、2000年にジャイアンツへ移籍した。
江藤も数々のアーチを描いたが、劇的だったのは2000年の優勝決定試合で放った満塁ホームランだ。ドラゴンズのマウンドにいたのは、当時抑えを務めていたギャラード。この年は35セーブを記録するなど、ドラゴンズの守護神として君臨していた。
そのギャラードからジャイアンツは満塁のチャンスを作り、1アウト満塁で打席には江藤。0-4でビハインドの状況だった。江藤は3球目のストレートを振り抜くと、打球がレフトスタンドに着弾。
その瞬間、ジャイアンツの監督を務めていた長嶋茂雄だけでなく、松井秀喜も感情を爆発させていた。さらに、長嶋茂雄の後ろにいたボールボーイすら感情を抑えられない状況の中、続く二岡がサヨナラホームランを放ち、見事セ・リーグを制覇。もちろん、江藤の満塁ホームランがあってこその優勝だった。