初の人的補償からFA移籍となった脇谷。明暗分かれる過去20人の人的補償選手たち
脇谷亮太は人的補償で移籍し、再度FA宣言で移籍を果たした初のケースだ。過去に人的補償で移籍した選手は20人存在する。
2015/12/03
工藤監督も人的補償で移籍を経験
実際に新天地でポジションを得て、活躍した選手もいる。
制度が始まってから、20人の選手が人的補償で移籍しているが、彼らの移籍前後の成績を見てみよう。()は対象となったFA移籍選手。
・1995年 川邉忠義 投手 巨人→日本ハム(河野博文) 移籍前(1軍実績なし)→移籍後17試合1勝3敗 防御率4.89
・2001年 平松一浩 投手 巨人→中日(前田幸長) 移籍前56試合5勝4敗 防御率4.54 →移籍後24試合6勝5敗 防御率4.37
・2001年 ユウキ 投手 近鉄→オリックス(加藤伸一) 移籍前28試合7勝6敗 防御率4.82 移籍後72試合16勝10敗 防御率3.39 ※のちヤクルトに移籍
・2005年 小田幸平 捕手 巨人→中日(野口茂樹) 移籍前86試合34安打1本塁打 打率.211 →移籍後285試合78安打1本塁打 打率.191
・2005年 江藤智 内野手 巨人→西武(豊田清) 移籍前1677試合1479安打349本塁打 打率.271 →移籍後157試合80安打15本塁打 打率.217
・2006年 吉竹真太郎 投手 ソフトバンク→巨人(小久保裕紀) 移籍前300試合28勝41敗 防御率3.83 →移籍後19試合2勝1敗 防御率2.95
・2006年 工藤公康 投手 巨人→横浜(門倉健) 移籍前667試合215勝129敗 防御率3.38 →移籍後68試合9勝11敗 防御率4.66 のち西武に移籍
・2007年 赤松真人 外野手 阪神→広島(新井貴浩) 移籍前36試合8安打0本塁打 打率.151 →移籍後742試合 388安打 21本塁打 打率.251
・2007年 岡本真也 投手 中日→西武(和田一浩) 移籍前288試合 32勝16敗 防御率3.09 →移籍後69試合0勝3敗 防御率3.88 ※のち韓国LG、楽天に移籍
・2007年 福地寿樹 外野手 西武→ヤクルト(石井一久) 移籍前520試合252安打 5本塁打 打率.265→移籍後489試合398安打15本塁打 打率.277
・2010年 高濱卓也 内野手 阪神→ロッテ(小林宏之) 移籍前(一軍出場なし) →移籍後96試合41安打0本塁打 打率.233
・2011年 藤井秀悟 投手 巨人→横浜(村田修一) 移籍前247試合70勝69敗 防御率3.79→移籍後37試合13勝12敗 防御率3.62
・2011年 高口隆行 内野手 ロッテ→巨人(サブロー) 移籍前202試合49安打2本塁打 打率.182→移籍後12試合1安打0本塁打 打率.077
・2012年 馬原孝浩 投手 ソフトバンク→オリックス(寺原隼人) 移籍前318試合21勝26敗 防御率2.66→移籍後67試合2勝5敗 防御率3.92
・2012年 高宮和也 投手 阪神→オリックス(平野恵一) 移籍前103試合3勝7敗 防御率6.36→移籍後75試合3勝0敗 防御率3.42
・2013年 一岡竜司 投手 巨人→広島(大竹寛) 移籍前13試合0勝0敗 防御率4.70→移籍後69試合4勝4敗 防御率2.53
・2013年 藤岡好明 投手 ソフトバンク→日本ハム(鶴岡慎也) 移籍前255試合18勝15敗 防御率3.70 →移籍後15試合1勝0敗 防御率5.03
・2013年 脇谷亮太 内野手 巨人→西武(片岡治大) 移籍前530試合365安打12本塁打 打率.253→移籍後 214試合123安打5本塁打 打率.286 ※FAで巨人復帰が決定
・2013年 中郷大樹 投手 ロッテ→西武(涌井秀章)移籍前127試合5勝4敗 防御率3.18→移籍後14試合1勝0敗 防御率6.45
・2014年 奥村展征 内野手 巨人→ヤクルト(相川亮二)移籍前(一軍出場なし)→移籍後(一軍出場なし)