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ベイ待望の正捕手、”黒羽根”へ。阿部慎之助、嶋基宏…上位進出に不可欠な扇の要 

現在、横須賀で秋季練習を行っている横浜DeNAベイスターズ。5位に終わった悔しさを忘れず、すでに来季へ向けて選手たちは始動している。取材日も外国人選手とフェニックスリーグ組、一部のベテラン選手を除けば、ほとんどの選手が参加していた。練習終了後に黒羽根利規選手に話を聞いた。

2014/10/28

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今季、ようやくスタートラインに立てた

 正捕手が不在の時期が続き、それが不振の要因のひとつになっていた横浜DeNAベイスターズに、ついに〝ハマの扇の要〟となる選手が誕生した。今シーズン109試合に出場し、打率.264の成績を残した黒羽根利規。
 
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 今季のチーム防御率は3.76(昨年は4.50)と投手陣の奮闘に目が行くが、女房役である黒羽根の存在も決して無視はできない。そんな新正捕手に、チーム力を高めたDeNAの今シーズンの戦いを振り返ってもらった。
 
――昨年と同じリーグ5位でしたが、その内容はまったく違います。このチームの変化をどのように感じましたか。
 
 好調だった投手の頑張りに野手が応えるといった相乗効果があったと思います。
 
 あと以前は連敗するとお通夜のような暗い雰囲気だったのに、今シーズンは負けても個人個人が自分のやるべきことを把握し、全員が絶対に勝つという意識を強くもっていたのでチームとしてすごくまとまりを感じました。

 ただ勝負どころで負けが続いてしまったので、今後はその点を注意し、今以上にチーム全体で同じ方向へむかっていけば、もっといい結果が得られると確信しています。

――今年は109試合(昨年は30試合)に出場し正捕手の座を射止めたように思いますが、黒羽根選手自身の今シーズンを振り返ると。
 
 いや、僕はまだ自分を正捕手だとは思っていません。
 
 これだけ試合に出られたのは今年が初めてだし、またスタートラインに立っただけ。来年も再来年も続けて、かつ成長していかなければ意味はない。

 今年は多くの経験をさせてもらったことで学ぶべき点や反省すべき点はかなり明確になりました。

 勝つために僕自身やらなければいけないことは山ほどあります。

――例えば具体的に言うと。
 
 まずは守備です。
 
 失策は両リーグ通じてワースト(9個)でしたし、記録に残らないワイルドピッチや前に落とせる球をそらしてしまったり、僕のせいで負けてしまった試合もあります。

 チームとして勝つためにキャッチャーとして確実にやることをやり、数字に出ないミスを減らしていかなければいけません。

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