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自己最多11勝の十亀が変貌した理由。来季は200イニング登板、獅子のエースに【2015年ブレイク選手・西武】

4位に終わったライオンズだが、先発陣には多種多様でレベルの高い選手がそろっている。今季自己最多の11勝を挙げた十亀剣もその一人だ。

2015/12/07

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ベースボールチャンネル編集部



2016年へ向けた課題は?

「『ストライク取りたい、ストライク取りたい』と、どんどん投げちゃっていたので、時間をかけてでも最少失点に抑える。中継ぎで覚えたことをやれるようになってきました。『早く抑えて帰りたい』という概念を捨てて、いまどうすべきかを考えられるようになってきた」

 そうした心構えを実践した結果、11勝をマークすることができたのだ。
 ただし年間200イニングを達成するためには、そこから先に進むことが求められる。2015年は「時間をかけてでも抑えよう」とした一方、序盤から多くの投球数を費やす試合が目についた。

 たとえば1カ月以上勝ち星から見放された7月11日の日本ハム戦から8月14日のソフトバンク戦を見ると、5回を投げ切れなかった3試合では84、80、98球を投げている。ピンチで我慢し切れず、序盤から多くの球数を強いられた末にKOされたのだ。こうした試合をどう乗り切るかが、200イニングを投げるためのポイントになる。

 また、試合ごとに頭を切り替え、勝てない期間を短くすることも必要だ。それが「200イニング登板=エース」に求められる仕事である。

「自分が前に進むためにはどうすればいいか、ずっと考えてやってきているので、それが結果につながればと思っています」

 自身の野球人生をそう語っている十亀だけに、2016年には高い目標を設定したのだろう。
 剛腕がどこまで登り詰めるのか、楽しみな新シーズンを迎える。

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