ソフトバンクが圧倒的な数字。パリーグ6球団、投打の通信簿【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はパリーグ6球団の今シーズンの投打の成績についてだ。
2015/12/04
打撃力でもホークスが他5球団を圧倒
次に打撃力だ。
得点効率の生還率は、出塁(安打+四死球)した選手がどれだけ本塁を踏む(得点)かの数値。得点率は、総得点を試合数で割ったもの。投手の防御率に相当する。
いずれもソフトバンクが圧倒的。そして楽天がすべて最下位。打線の格差は大きかった。
長打力の平均塁打は塁打数を安打数で割ったもの。
ソフトバンクは安打、本塁打、塁打は1位だが平均塁打は西武が1位。本塁打王の中村剛也、27本塁打のメヒアの存在が大きい。この分野でも楽天がすべて最下位。
走塁は日本ハムが優秀。盗塁王の中島卓也そして西川遥輝、岡大海と足のある選手が活躍した。
トリプル3の柳田悠岐が32盗塁を記録したソフトバンクは、他の選手がそれほど走っていない。
続いて選球眼だ。BB/SOは、四球数÷三振数。この数値もソフトバンクが1位。
打撃の総合力。リーグ平均得点率(4.00)との差異に試合数をかけたBR(バッティング・ラン)でもやはりソフトバンクが1位。
トリプル3を記録した柳田悠岐をはじめとして李大浩、松田宣浩、中村晃と個性の違う強打者が打線に並んでいたことが、この数字につながっている。