まさに伝説…今もなお語り継がれる夏の甲子園の英雄5人|投手編【全国高校野球選手権大会】
2023/08/01
産経新聞社
荒木大輔
出身:東京都
投打:右投右打
身長/体重:179cm/79kg
生年月日:1964年5月6日
ドラフト:1982年ドラフト1位
斎藤と同じく、早稲田実業出身で甲子園を沸かせた投手がもう1人いる。「大ちゃんフィーバー」と呼ばれるブームを巻き起こした荒木大輔だ。
1980年の夏、1年生だった荒木は1回戦から準決勝までの5試合で4完封というピッチングを披露した。そのピッチングだけでなく、端正な顔つきも相まって荒木の人気は急上昇。最後は横浜高校に敗れたものの、荒木の人気は瞬く間に上昇し、世間の注目を集め続けた。
荒木が在学中だった早稲田実業は、春・夏の甲子園に5季連続出場したことも快挙と言えるだろう。しかし、荒木にとって最後の夏は、徳島の池田高校に2-14という大差で敗れて終わりを迎えた。
その後、ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団し、入団4年目には8勝(13敗)を記録。5年目の1987年には防御率5.07ながら10勝をマークした。プロ通算成績は39勝49敗。高校時代の注目ぶりを考えると、やや寂しい数字に終わったかもしれないが、間違いなく甲子園で輝いた1人だった。