千葉ロッテ・美馬学(169cm)「体の小ささを言い訳にしない」|小さなプロ野球選手の履歴書
2023/02/09
産経新聞社
他校の選手から「小っさ!」
「野球の成長期」は2年の秋から3年の春にきました。当時は筋トレもやっていなくて、トレーニング器具などもありませんでした。ランジ(股関節と膝関節の曲げ伸ばしを行う)で100m行けとか、うさぎ跳びで100m行けとか、昔ながらの「昭和のトレーニング」ばかりやっていました(笑)。でもそれを一冬我慢してやっていたら勝手にボールが速くなって、気がついたら春からエースになって全国大会に出ていました。
藤代高校では2年の春に甲子園に出てちょっと注目され始めたんです。他の学校の選手から「あ、美馬だ!」と言われることも多くなったんですけど、同時に「小っさ!」という声も聞こえてきて(笑)。当時は165cmくらいだったと思うんですけど、初めて自分の身長を意識しましたね。
その頃はプロのスカウトの方も見に来てくれるようになっていました。やはり「もうちょっと身長があったらなぁ……」と言われることが結構ありました。
そこからですね、「身長のことでいろいろ言われないくらいの実力をつけないといけない!」と考えるようになったのは。