まさに伝説…今もなお語り継がれる夏の甲子園の英雄5人|野手編【全国高校野球選手権大会】
2023/08/01
産経新聞社
水口栄二
出身:愛媛県
投打:右投右打
身長/体重:174cm/78kg
生年月日:1969年1月9日
ドラフト:1990年ドラフト2位
甲子園での大会最多安打の記録を持っているのが、中村奨成(現:広島東洋カープ)と水口栄二の2人である。両者とも6試合で19安打を放っており、水口は1986年に達成した。最後は天理高校に敗れたが、水口率いる松山商業は86年夏に準優勝を果たしている。
甲子園で驚異的な成績を残した水口だったが、県大会では打率.381。もちろん立派な数字ではあるものの、甲子園でこれだけの成績を残すとは、なかなか想像できなかったはずだ。中村奨成が2017年に19安打を記録するまで、水口の最多安打記録は約30年間、超える者どころか並ぶ者もいなかった。
輝かしい記録を残した水口は、早稲田大学に進学。その後、近鉄バファローズからドラフト2位指名を受け、1991年のルーキーイヤーから試合に出場していた。打率が3割を超えたシーズンは1度もなかったが、プロ通算では1213安打を記録。また、通算279犠打(プロ野球歴代14位)をマークした。
引退後の2013年からは野球教室を開いていたが、2022年オフに阪神タイガースの岡田彰布監督より就任要請を受け、同球団の一軍打撃コーチに着任。2023年のリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。