まさに伝説…今もなお語り継がれる夏の甲子園の英雄5人|野手編【全国高校野球選手権大会】
2023/08/01
産経新聞社
中村奨成
出身:広島県
投打:右投右打
身長/体重:181cm/81kg
生年月日:1999年6月6日
ドラフト:2017年ドラフト1位
先ほど記した通り、中村奨成は甲子園での大会最多安打記録を持っている。広島県屈指の強豪校である広陵高校で捕手のレギュラーを掴み、2017年夏の甲子園ではとにかく打ちまくった。決勝戦で埼玉県の花咲徳栄高校に敗れ、優勝こそ逃したものの中村の名は一気に知れ渡った。
ただヒットを打ったわけではなく、6試合で6本の本塁打を放ったことも中村の凄さを象徴している。6本塁打の内訳は、レフト・センター・ライト方向にそれぞれ2本ずつ。また、追加点が欲しい9回や、同点の9回で貴重な本塁打を打っており、勝負強さが際立っていた。
甲子園での活躍もあり、ドラフトでは地元のカープが1位で指名。一時は「即戦力」という見方をされることもあったが、まずは2軍で実戦を重ねた。そして、2020年に初めて1軍の試合に出場し、2021年にはプロ初ホームランを記録した。
しかし、その後は成績を伸ばせず、長らくファームが主戦場となっている。本格的に外野手に転向して迎えた2024年も一軍では結果を残せず、正念場を迎えている。