キャッチャーから球界屈指の剛腕へ…元捕手から投手転向で大成した5人
2023/01/31
産経新聞社
米田哲也
出身:鳥取県
投打:右投右打
身長/体重:180cm/87kg
生年月日:1938年3月3日
ドラフト:-
尋常ではないスタミナから「ガソリンタンク」と呼ばれた剛腕投手が、阪急で活躍した米田哲也だ。中学時代は陸上部で走り高跳びをしていたものの、鳥取県の境高校に入学してから野球を本格的に始めた。当初は捕手だったが投手に転向。阪神との二重契約という問題もありながら、結果的には阪急に入団することとなった。
米田はルーキーイヤーの1956年、9勝15敗という成績ながら防御率は2.38、そして204回という投球イニングを残し、阪急に欠かせない戦力に。当時、阪急に在籍した左のエース梶本隆夫とともに「ヨネカジコンビ」を形成し、阪急の黄金時代を築き上げた。阪急で20年間プレーしたのち、阪神に2年、近鉄に1年在籍して引退した。
岩瀬仁紀(元・中日ドラゴンズ)が2017年に通算最多登板記録を塗り替えたが、米田の通算最多登板記録(949試合)は、米田が引退した1977年から40年破られることのなかった大記録である。プロ入りから15年間、毎年200イニングを投げ続けた米田のスタミナはまさに無尽蔵だった。