キャッチャーから球界屈指の剛腕へ…元捕手から投手転向で大成した5人
2023/01/31
産経新聞社
久保田智之
出身:埼玉県
投打:右投右打
身長/体重:181cm/95kg
生年月日:1981年1月30日
ドラフト:2002年ドラフト5巡目
阪神タイガースファンの中には、「剛腕」と聞くと久保田智之を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。埼玉県の滑川高校に入学すると、3年生の夏に同校史上初の甲子園出場。背番号2で捕手として出場する一方、「抑え」としてトルネード投法を見せた姿は、高校野球ファンに久保田の存在を強く印象付けた。
大学は常磐大学に進学したものの、全国大会などには縁がなかったという。とはいえ、力強いストレートはスカウトから注目を集め、2002年のドラフト5巡目でタイガースから指名を受けた。
入団当初は先発として期待されていたが、思うような結果を出せなかった久保田はリリーフに転向となる。2004年も結果を出せなかったが、優勝した2005年には「JFK」の一角として最強リリーフ陣を結成し、18年ぶりの優勝に大きく貢献した。また、2007年には前人未到とも言える90試合に登板。キャリアの中でもっとも登板数が多かったこの年、久保田の防御率は1.75というもっとも素晴らしい数字だった。
2009年は1試合の登板に終わり「限界」とも見られた久保田だったが、2010年は71試合に登板。まさにタフな剛腕だった。