村上宗隆がホームラン量産中! 過去にシーズン50本塁打を記録した日本人選手5人
2022/08/03
産経新聞社
小鶴誠(松竹)
出身:福岡県
投打:右投右打
身長/体重:176㎝/71㎏
生年月日:1922年12月17日
史上初の50本塁打を記録した日本人選手が小鶴誠だ。社会人野球を経て、1942年に名古屋軍に入団。1950年にセ・パリーグ分裂の際にセ・リーグの松竹ロビンスに移籍。移籍初年度の1950年は130試合の出場ながら、51本塁打、161打点の成績をマーク。前年に藤村富美男が記録した46本を上回り、日本プロ野球史上初の50本塁打を放った。この記録は、1962年に野村に破られるまで、10年以上NPB記録であった。また、この年に記録した161打点は現在でもNPB記録となっている。
小鶴の本塁打記録にはボールの影響も大きかったとされる。戦前から戦後すぐのプロ野球のボールは飛ばないボールであった。ボールメーカーにより、良質なボールを作る技術が開発され、1948年の終盤から導入。このボールは良質な飛ぶボールとして、ラビットボールと命名され、本塁打が激増した。
なおこのボールは小鶴が50本塁打を放った1950年で廃止されてしまったため、翌年から本塁打数を落とすことになったが、通算15年で230本塁打を記録した。