復活なるか――選手生命をかけた来季の戦いに臨む巨人・杉内俊哉と内海哲也
内海哲也と杉内俊哉。巨人を支えたベテラン左腕二人にとって、来季は選手生命をかけた1年になる。
2015/12/13
故障続きに見舞われた2015年の内海
そして、もう1人。背水のシーズンを迎えようとしているのが、内海哲也だ。かつて「エース」と呼ばれた左腕もまた故障に泣かされ続け、今季は一軍と二軍を行ったり来たりしながらわずか2勝止まりに終わった。
コンディションの歯車を狂わせた原因は開幕前のオープン戦時に患った左前腕部の故障だ。開幕二軍で迎え、ようやく一軍に昇格したものの6月5日のソフトバンク戦(東京ドーム)では、両太もも裏がつるアクシデント。それから7月29日にも1点リードの7回に再び左太もも裏がつって無念の降板となった。
来季は4年契約の最終年。文字通りの正念場だ。2016年のマウンドに立つことになる。今季のようなアクシデント続きであれば、下手をすれば杉内同様に「引退の危機」に直面しかねない。
だが、そんな内海であっても個人的にはこれでズルズルと沈んでいくとは思いたくない。杉内に対しても、また然りだ。
類まれな技術はもちろん、両ベテラン左腕にはこれまで数々の修羅場を乗り越えてきた豊富な経験が兼ね備わっている。杉内、そして内海が奇跡の復活を来季遂げるドラマチックな展開を期待したい。多くのG党も、それを待ち望んでいるはずである。
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