賭博を認めた呉昇桓、メジャー移籍へ赤信号。韓国プロ野球は制裁も検討中
韓国・サムソンライオンズの3選手による海外賭博問題は元チームメイトである呉昇桓(阪神)にも影響を与えた。9日、検察の取り調べに応じ、少ない額ではあるが賭博をしたことを認めた。
2015/12/10
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韓国野球委員会からの制裁は?
呉昇桓は14年11月にマカオに行っていたことが確認された。1人ではなく先日、サムソン球団から放出された林昌勇(元ヤクルト)も一緒だった。そこで暴力団が経営するカジノで賭博をしたことが問題視されてきた。この2人は05年から3年間、サムソンでチームメイトだった。
海外であっても韓国の法律が適用されることもあり、韓国野球委員会(KBO)側も処分を検討している。しかし14年当時、呉昇桓は阪神の選手であって直接制裁は難しいものの、林昌勇の今後によって影響を受ける可能性が高い。『スポーツ韓国』では今後の見通しについて、次のような見通しを示している。
「KBOとしてはもう少し、この状況を見守らなければならない。2人の違いは14年当時に韓国球団に所属していたか、ということだ。当初は林昌勇に重い処罰を下す予定だった。反対に呉昇桓は自国の選手ではなかったため、彼に対しての制裁はまだ早い。これによってメジャー進出はもちろん、阪神残留にも赤信号がともった」
韓国の選手契約の中には品位を損ねる行為を行った場合は、失格処分や出場停止、罰金が科せられることになっている。もし、呉昇桓が将来的に韓国復帰するときにも影響を受けることになる。どのような結果になろうとも今、選手としての岐路を迎えていることには変わりない。
裏を知る人物の存在
10月から騒がれている賭博問題で最近、現地ではある人物の発言が注目を集めているという。ホ・グヨンという人物で韓国プロ野球OBである。ロッテジャイアンツでヘッドコーチを務めた経験を持ち、現在は野球解説者だ。先日、テレビ番組に出演した際、賭博問題が話題になると、「私は賭博に関与していた選手が誰なのかを以前から知っていた」という驚きの発言をした。
つまりサムソンの3選手をはじめ、呉昇桓についても知っていたことになる。
ホ氏は番組内で選手がメジャーに進出できる確率を、司法行政試験合格の確率と同じように例えるなど、現地では球界のご意見番のような役割を担っている。
ファンに衝撃を与えたこの発言は今後も注目される模様だ。
出典:『スポーツソウル』오승환, ‘수호신’이라는 애칭에 드리운 ‘원정도박’이라는 얼룩
『スポーツ韓国』오승환,임창용 도박 혐의’ KBO “사법 처리 보고 판단”