乙坂智、ドミニカでは「野球の本質を見た」。4年間の成果が表れたジョンソンからの一打【2015年ブレイク選手・横浜DeNA】
横浜DeNAベイスターズの乙坂智にとって、2015年は来季につながる1年となった。入団以来、4年間練習で積み上げてきたものが成果となって表れた。
2015/12/16
2年連続ウィンターリーグ参加
今年ブレイクを果たした21歳の乙坂はとにかく貪欲だ。昨年に引き続き、今年もチームメイトであり横浜高校の先輩である筒香とドミニカ共和国へ向かい、ウィンターリーグに参加するチームの練習に合流している。今頃、カリブ海の青い空の下、白球を熱心に追いかけていることだろう。
「ドミニカに行って学んだのは、とにかく野球は楽しまなければいけないということ。ドミニカでは子どもから大人まで、プレーヤーはもちろん観る人すべてが野球を心から楽しんでいる。そこに僕は野球の本質を見たんですよ。だから今シーズンは、そういった意味で、焦りだとか後ろ向きに考えることなく野球ができて結果に繋がったと思うんです。来シーズンは今年以上に野球を楽しみたい。そうすればどんどんいい方向にむかっていくと確信しているんです」
ラテンの野球に魅了された乙坂は、来シーズンからラテンの国であるベネズエラ出身のアレックス・ラミレス監督のもと奮闘することになる。
「ラミレス監督とは2年ほど現役時代がかぶっているのですが、フレンドリーな印象で当時から打撃に関していいアドバイスをもらっていました。秋季キャンプ前にお会いして、『来年はチャンスだから頑張ってくれ』とポジティヴな声をかけてもらい励みになっています。ぜひ期待に応えたいし、一緒に楽しみたい」
そう乙坂は語ると、自信ありげに微笑んだ。
ドミニカでの練習参加を終えると、乙坂はその足で父親の故郷であるアメリカはカンザスへ向かい自主トレを行うという。DeNAの外野手のキーマンとして、乙坂が来年2月のキャンプインのとき、どれだけ成長した姿を見せてくれるか今から楽しみだ。