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清田育宏、新たなロッテの顔へ。”考えすぎず”が結果を生んだ2015年

千葉ロッテで今季才能を一気に開花させたのが清田だ。ルーキーイヤーは終盤に勝負強さを発揮し、2年目以降も活躍が期待されていたが、伸び悩んだ。今季も決して順調なスタートではなかった。しかしあえて〝自己流″にこだわった取り組みが、5月に実を結んだ。

2015/12/29

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23試合連続安打。後半戦も好調を維持

 2015年のシーズン、清田育宏はついに覚醒した。
 5月9日から球団新記録となる4試合連続猛打賞、同時期に記録した23試合連続安打。当時、そのことについて彼に質問を振るとこんな答えを返してきた。

「体調の変化やバットを振る感覚は日々変わっています。それが良い状態のときもあれば、悪い状態のときもある。それなので良い状態のときに、自分がどれだけヒットを量産できるか…。夏場はどうしても体が疲れてくるので、バットが重たく感じることもある。そこでどう立ち回れるかじゃないですかね」

 一時はパリーグ打撃成績のトップに立った清田。
 シーズン後半になっても、その好調は持続したまま、ペナントレース終盤戦では千葉ロッテのラインナップになくてはならない存在へと変貌していた。

 7月24日からの対東北楽天戦(コボスタ宮城)は、シーズン後半戦を連敗でスタートした千葉ロッテにとって、もう後がない3連戦となった。
 その初戦に千葉ロッテ・伊東勤監督は、エースの涌井秀章を立てて必勝を期したが、初回に東北楽天・聖澤諒の三塁打とこれに絡む送球ミスも重なり、いきなり失点を許し、嫌なムードが立ち込めた。

 それを一掃したのが清田だった。
 3回表、一死1、2塁の場面で東北楽天の先発・美馬学から右翼席へ運ぶ逆転の3ラン、この一打で勢いをつけた千葉ロッテはこのカードで3連勝し、以降、クライマックスシリーズ進出へ弾みをつけた。

 今季の清田の成績は130試合出場で打率.317、本塁打15、打点67。出場試合数と打点67が少ないのは、シーズン途中からレギュラーに定着したからで、清田自身も「頑張ったほうかな」と振り返る。今季は好不調の波をできるだけ少なくするため、自身の約束事をいくつか作った。

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