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投手陣の踏ん張りで3位へ滑り込んだロッテ。優勝へ補強は不可欠【2015通信簿】

クライマックスシリーズ進出へ向けて、シーズン終盤までライオンズとの激しいデッドヒートを繰り広げたロッテ。土壇場で3位を確保し、日本ハムとのクライマックスファーストステージでは大谷を攻略し、ファイナルステージへ勝ち進んだ。

2015/12/30

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ここ一番で踏ん張った先発&リリーフ

【投手3点】
 クライマックスシリーズファーストステージ第3戦。
 初回に足がもつれて転倒するアクシデントに見舞われながら、7回途中まで北海道日本ハム打線を1失点に抑えた涌井の粘投に代表されるように、今季のマリーンズ投手陣は「ここ一番」でよく抑え、よく踏ん張り、よく投げた。

 15勝を挙げて6年ぶり3度目の最多勝を獲得した涌井秀章は、そんな投手陣の中心として活躍し、オールスター明けの後半戦はなんと9勝2敗。彼がいなかったら今年のマリーンズの成績はなかった、そう言えるだろう。

 12勝12敗で今季の勝率が5割だった石川歩も、9月に4勝を挙げて月間MVPを獲得。9月28日に行われた埼玉西武との直接対決では菊池雄星に投げ勝つなど、ここ一番の強さが光った。さらに昨秋の入団テストを経て加入したチェン・グァンユウも、シーズン5勝中3勝を9月に挙げるなど活躍。涌井、石川、チェンの三本柱がシーズン終盤に安定した働きを見せたことで、埼玉西武を抜き去り逆転のクライマックスシリーズ進出を決めることができた。
 セーブ機会34で失敗0のストッパー西野勇士の存在は何より心強かったし、彼の故障で戦線離脱後も内竜也、大谷智久ら他の救援陣がその穴を埋める働きをした。
 4月途中から先発ローテーションを守り、8勝を挙げた大嶺祐太や韓国人投手初の二ケタ勝利まであと一歩の9勝をあげたイ・デウンのことも忘れてはいけない。通信簿の採点は限りなく4点に近い3点だ。

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