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「つばめ改革」実ったヤクルト。来季は球団史上2度目の連覇に挑戦【2015年通信簿】

今季、混戦セリーグを制したのは東京ヤクルトスワローズ。リーグ屈指の強力打線を武器に来季は球団史上2度目の連覇に挑む。

2015/12/31

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仲は良くとも「なあなあ」にならなかったコーチ陣

【ベンチワーク5点】
「つばめ改革」。それが真中監督の掲げた新スローガンだった。2年連続最下位のチームを浮上させるために必要なことは何か? 新戦力の補強、既存の選手のレベルアップ、そして──。

「やっぱり意識改革だったと思うんですよね」
 これはヤクルトの選手の言葉ではない。今から40年前、3年連続最下位から一気に初優勝を飾った広島の主力選手であった、衣笠祥雄氏の言葉である。衣笠氏は、この年から監督に就任しながらわずか15試合で退任したジョー・ルーツ監督の功績に触れ、そう語ったことがある。

 それは今年のヤクルトにも当てはまる。真中監督も就任直後の昨秋のキャンプから、徹底して選手の「意識改革」を図ってきた。そして、それを腹心のコーチ陣がしっかりとサポートした。

 今シーズン、ヤクルトのベンチを見ていて目に付いたのは首脳陣の仲の良さだ。監督、コーチのほとんどが1990年代のヤクルトで『同じ釜のメシを食った』仲であり、気心も知れている。ともすれば「お友達内閣」などと揶揄されがちだが、今年のヤクルトに関していえば仲は良くても「なあなあ」にはならず、それぞれがプロフェッショナルとして己の仕事に徹した。それも今季の優勝の要因の1つといっても、決して過言ではない。

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