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柳田・武田ら戦力充実、2連覇達成のホークス。3連覇へのカギは若手選手【2015年通信簿】

今季圧倒的な強さで連覇を達成した福岡ソフトバンクホークス。スタンリッジが退団し、李の去就が未確定だが松田残留で戦力的に大きなダウンはない。来季は3連覇への期待が高い。

2015/12/31

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守護神・サファテの圧倒的な存在感

【投手4点】
 圧倒的な守護神の存在なくして、日本一はあり得なかった。41セーブ、43イニング連続奪三振記録を達成したサファテ。シーズンを通して、胴上げ投手に相応しい投球を見せてくれた。
 武田翔太(13勝)、攝津正(10勝)、スタンリッジ(10勝)と二ケタ勝利は3投手だった。そんな中、先発と中継ぎで投手陣を支えた寺原隼人の働きぶりはありがたかった。ベテランらしい臨機応変さで8勝をマーク。一軍ブルペンで一緒に過ごした後輩たちにも刺激になったことだろう。先発・中継ぎ含め、若手投手の成長が3連覇を手繰り寄せる。

球界の顔に成長した柳田。チーム盗塁数アップが来季の課題

【野手4.5点】
 公言通りトリプルスリーを達成した柳田悠岐の活躍は言うまでもない。選球眼を身に付け、首位打者を獲得するにまで成長した若鷹はすっかり球界の顔となった。代名詞でもある「フルスイング」で来季はホームラン王にも期待したい。

 8年連続3割達成を目指した内川聖一の打率.284は残念ではあったが、キャプテンシーを前面に出した内川の存在・取り組む姿勢が日本一連覇に不可欠だったことを思えば、十分すぎる活躍だっただろう。中村晃の3年連続3割達成も貢献度は高い。ファールで粘るいやらしい攻めは相手バッテリーにダメージを与えた。

 少し寂しい数字だったのが、リーグ3位の盗塁94。本多雄一の復帰、福田秀平など走れる若手の飛躍で、来季は数字を伸ばしてほしい。

守備で大きく貢献した今宮、髙谷は来季正捕手となれるか?

【守備3.5点】
 ゴールデングラブ賞に3選手が名を連ねた。松田宣浩(3年連続4度目)、今宮健太(3年連続3度目)、柳田(2年連続2度目)。打撃だけのチームではないこと象徴している。

 今宮にいたっては打率.228ながら142試合に出場したのは、何度もチームを救う美しく派手でもあり、堅実で献身的な守備があったからこそ。

 また、プロ9年目でキャリアハイとなるシーズンを送った髙谷裕亮。捕手陣の中では最多の93試合でマスクをかぶった。盗塁阻止率はロッテ田村龍弘に続く.422。これまで「第3の捕手」としてベンチを温めてきた34歳が飛躍をとげた。欲を言えば、「打てる捕手」の固定も期待したいところなのだが……。

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