オリ新外国人は剛腕リリーフに2人のギャップヒッター。モレル加入で一、三塁の定位置争い激化
オリックスが新外国人選手としてコーディアー投手、モレル三塁手、ボグセビック外野手を獲得。ボグセビックには上位打線定着が期待、160キロ超の速球を持つコーディアーは制球がポイントとなる。モレルの加入で内野のポジション争いも激化が予想される。
2015/12/13
2球種メインで勝負のコーディアー
コーディアーは昨年9月のメジャーデビュー戦で大きな注目を集めた。
9月3日、ロッキーズ戦の7回にメジャー初登板を迎えると初球からいきなり100mph(161km/h)を記録。最終的にその1イニングで100maphを超えたボールは16球に上った。その時点で100mphを16球以上記録した投手は4人しかいなかったことを考えれば、記録的な登板だったといえる。コーディアーがメジャー昇格まで10年を要した遅咲きの選手だっただけになおさらだ。
持ち球はフォーシームの速球とスライダーの2球種だけ。これを1m93cmの長身から投げ下ろすツーピッチピッチャーだ。このタイプの例にもれず課題は制球力で、マイナー通算の四球率は5.1、今季はメジャーで28人の打者と対戦し3死球当てている。マイナー通算の奪三振率は7.9と球威のわりに三振を奪えていないことも気がかりだ。
最速100mphの前評判を持つ投手は少なくないが、その中でも球の速さは別格。
長身の速球派を苦手とする選手が多く、制球さえ向上すれば、今季救援防御率リーグワーストに終わったブルペンに活力を与えられる。
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