山崎・有原は? 2年目以降活躍の保障なし、新人王の「その後の野球人生」【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は新人王のその後だ。
2015/12/15
新人王の年がキャリアハイの選手も
まずはパリーグだ。
左側が投手、右側が野手。太字はリーグ1位。
野手は3人だけ。圧倒的に投手が多い。
このうち100勝をマークしたのは松坂大輔と和田毅だけ。1000本安打は金子誠と小坂誠。MLBに移籍したのは5人いる。
一方で、新人王の年がキャリアハイになった選手もいる。
2002年の新人王・正田樹は、夏の甲子園優勝投手。大型左腕として期待されて入団も、翌年以降、1年目を超える勝ち星は挙げることができず、台湾プロ野球、独立リーグを渡り歩き、今オフには合同トライアウトに挑戦したが、オファーはなかった。現役続行を表明している。
2009年は榊原諒が10勝1敗の好成績で、新人王に輝いた。以後1勝しか挙げることができなかった。今季までオリックスに在籍したが、先ごろ引退を表明した。
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