【MLB】元中日チェンらと同じグループ、マエケンがストーブリーグ主役へ。総額8000万ドル前後が相場?
米ストーブリーグも大詰めだ。今オフは投手の移籍市場の動きが早く、超大物選手はすでに移籍先が決着。いよいよ前田健太の番だ。
2015/12/16
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超大物選手はすでに移籍先が決定
いよいよマエケンの番が巡ってきた。米ストーブリーグは大詰めへ。特にこのオフは投手の移籍市場の動きが早く、超大物はのきなみ決着。押し出される形で、前田健太がいよいよFA市場のトップグループに躍り出た。
14日にはジョニー・クエト(ロイヤルズからFA)がジャイアンツと6年総額1億3000万ドル(約157億円)で合意。米FA市場は巨大なパズルのようなもので、大物から順番に移籍先が決まっていく。総額1億ドル以上が見込まれる超大物は、これで全員市場から姿を消した。
前田健は、マイク・リーク(ジャイアンツからFA)、スコット・カズミアー(アストロズからFA)、元中日のチェン・ウェイン(オリオールズからFA)、ヨバニ・ガヤード(レンジャーズからFA)、イアン・ケネディ(パドレスからFA)、ダグ・フィスター(ナショナルズからFA)、ティム・リンスカム(ジャイアンツからFA)らと同じグループに位置付けられる。
総年俸で1億ドルを超えることはない。前田健の場合も、2000万ドルに設定された譲渡金を含めても総額8000万ドル(約97億円)前後が相場というのが冷静な見方だ。
ザック・グリンキー(ダイヤモンドバックス)、デビッド・プライス(レッドソックス)、ジョーダン・ジマーマン(タイガース)、ジェフ・サマージャ(ジャイアンツ)、岩隈久志(ドジャース)ら超大物たちは消えたが、先発投手を必要としているチームはまだ残っている。
先発投手補強が必要なのは、ドジャース、カージナルス、アストロズ、オリオールズなど。
ヤンキース、パドレス、エンゼルス、マリナーズ、アスレチックス、ブルージェイズ、パイレーツなどは現状で頭数はそろっているが、さらなる底上げに先発投手補強を模索している。
前者と後者のグループでは、獲得へ向けた本気度が変わってくる。当然、残るFAリストの中で上位の選手へ動きを強めてくるのは前者のグループだ。