【MLB】元中日チェンらと同じグループ、マエケンがストーブリーグ主役へ。総額8000万ドル前後が相場?
米ストーブリーグも大詰めだ。今オフは投手の移籍市場の動きが早く、超大物選手はすでに移籍先が決着。いよいよ前田健太の番だ。
2015/12/16
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来週半ばにも決着か?
ドジャースとカージナルスは、資金面で余裕がある。このオフは大型補強にここまでは失敗。ドジャースはグリンキー、カージナルスはジェーソン・ヘイワード(カブスへ移籍)と自軍からFAとなった超大物の残留交渉が実を結ばなかった。
ただ、ともに残留には総額2億ドル(約242億円)以上の資金を準備しており、それを先発投手補強に注ぎ込むことができる。前田健を獲得しても十分おつりがくる皮算用だ。
厳密にはポスティングシステムで移籍する前田健だが、13年12月に改訂された新システムでは譲渡金を払う意思のある球団は、申請から30日間の交渉期限内ならいつでも自由に交渉が可能。米球界では実質、FA選手と同じ扱いになっている。
FAリストでトップグループに属したことによって、前田健を巡る動きは一気に加速することになる。もう、自分より格付けが上の超大物の動向を気にすることなく、マイペースに前田健主体のマーケットを展開することができる。
とはいえ、当初獲得に動くと想定されていたダイヤモンドバックス、カブス、レッドソックス、ジャイアンツなどは完全に撤退した。これ以上時間をかけても、手を挙げる球団は増えるよりも、減っていく確率のほうが高い。
早ければ米国がクリスマス休暇を迎える来週半ばにも、移籍交渉が決着してもおかしくはない。
10日の交渉解禁からそう時を待たずして、マエケンが米ストーブリーグの主役に躍り出た。