「ドジャースが前田に大金を費やすことはないだろう」殿堂入り記者や公式サイトは懐疑的
ポスティングでのメジャー移籍を目指す前田健太、その移籍先の最有力候補として日本ではドジャースの名前が挙がっている。一方MLB公式サイトや殿堂入り記者のピーター・ギャモンズ氏らはドジャースが前田を獲得する可能性は低いと見ている。
2015/12/16
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移籍最有力とみられていたダイヤモンドバックスは撤退
ポスティングでのメジャー移籍を目指す前田健太、当初は日米双方のマスコミからダイヤモンドバックスが最有力と見られていたが、ダイヤモンドバックスはFAのザック・グレインキー、トレードではシェルビー・ミラーと2人の先発投手を獲得。前田争奪戦から撤退することが確実となった。同じく獲得候補とされていたジャイアンツやマリナーズも既に先発投手を獲得、前田争奪戦には加わらないと見られている。
獲得候補と目されていた球団が次々と先発投手補強を終えるなか、現在日本の各メディアから前田の移籍先の最有力候補として名前があげられているのが、ロサンゼルス・ドジャースだ。かつては野茂英雄や黒田博樹らが在籍、日本人に最も馴染みの深い球団の一つであり、現地14日には、前田が飛行機で本拠地のロサンゼルスへと到着したと報じられている。
そんな中、現地メディアは「ドジャース前田」誕生の可能性は低いのではないかという報道もある。MLB公式サイト『MLB.com』は「ドジャースが獲得できる投手はまだ残されている」と題した記事で以下のように論じている。
Right-hander Kenta Maeda, who was posted by his team in Japan last week, is regarded as more of a mid-rotation starter, and indications to this point have been that the Dodgers are not interested enough to bid aggressively on him.
先週日本の所属チームからポスティングを受けた前田健太は、ローテーションの半ば(先発3、4番手)と考えられている。しかし、現時点ではドジャースは彼を積極的に獲得しにいくほどは、興味を示していない。
同一地区のライバルチームであるジャイアンツやダイヤモンドバックスが複数の先発投手を獲得しており、さらなる投手補強に動く可能性もあると見られているドジャースだが、前田に対する興味は、現時点では薄いようだ。
先発市場には元中日のチェン・ウェインも残っているが、記事では「先発5人中3もしくは4人が左投手であることから、(チェンに)手を伸ばすことはないだろう」としている。