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甲子園優勝だけがすべてじゃない…球界を代表するトップスター5人の「高校最後の夏」は?

2022/08/16

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産経新聞社



ダルビッシュ有(東北)


 
出身:大阪府
投打:右投右打
身長/体重:196cm/98kg
生年月日:1986年8月16日
ドラフト:2004年ドラフト1巡目

 
 東北高校のエースとして君臨し、現在はメジャーリーグ(パドレス)で活躍を続けるダルビッシュ有。高身長から繰り出されるストレート、キレのある変化球は、高校生とは思えないボールだった。
 
 3年生の春、ダルビッシュは甲子園で熊本工業を相手にノーヒットノーランを達成。12個の三振を奪う圧巻のピッチングを見せ、快挙を達成したときは笑顔を見せた。しかし、準々決勝は済美高校に逆転サヨナラ負け。逆転サヨナラ3ランの打球は、レフトを守っていたダルビッシュの頭上を超えていった。
 

 
 春の悔しさを晴らすために、ダルビッシュは夏も甲子園に帰ってきた。北大津(滋賀)、遊学館(石川)に勝利を収め、迎えた3回戦。雨が降る中、かつて横浜ベイスターズ(現:横浜DeNAベイスターズ)で活躍した松本啓二朗を擁した、千葉経大付との試合を迎える。
 
 この試合もダルビッシュは8回まで0封。迎えた9回2アウト、ランナー三塁で打球はサードへ。この場面でサードが打球をファンブルし、試合は同点に。さらに延長10回、ついに勝ち越しを許して1-3に。この段階で、ダルビッシュは「もう終わりかな」と感じたという。
 
 ダルビッシュの最後の夏は、自身が最後のバッターになって終わった。見逃し三振に終わった後、ノーヒットノーランとは違った笑顔を見せた姿が印象的だった。

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