大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



甲子園優勝だけがすべてじゃない…球界を代表するトップスター5人の「高校最後の夏」は?

2022/08/16

text By

photo

産経新聞社



野茂英雄(成城工)

 
出身:大阪府
投打:右投右打
身長/体重:185cm/89kg
生年月日:1968年8月31日
ドラフト:1989年ドラフト1位

 
 「トルネード投法」で日米通算200勝を挙げた野茂英雄。村上雅則に続いて、日本人で2人目のメジャーリーガーとなった野茂だが、小学校・中学校時代は無名の選手だった。実際に、中学時代には近大附などのセレクションを受けるも不合格。結果的に大阪の成城工業(現:成城高校)に進学した。
 
 高校入学後も1年生の段階では目立つ存在ではなかったものの、高校2年の夏にブレイクする。1985年の夏、大阪府大会の2回戦で生野高校を相手に完全試合を達成した。1回戦の旭高校との試合ではわずか1回2/3で降板した投手が、完全試合を達成するとは誰が想像できただろう。
 

 
 野茂の最後の夏は、府大会ベスト16という成績で幕を閉じた。競合ひしめく大阪で5回戦まで勝ち上がったが、興国を相手に0-1で敗退。甲子園出場とはならなかったが、存在感を十分に見せつけた。
 
 その後、社会人(新日鉄堺)を経て、1989年にドラフト1位で近鉄バファローズに入団。8球団競合という中で入団した野茂は、1年目から最多勝利、最優秀防御率といったタイトルを獲得。そして1995年からメジャーリーグに挑戦し、ドジャース、ブリュワーズ、レッドソックスで2桁勝利を記録する活躍を見せた。

1 2 3 4 5


error: Content is protected !!