県民の星…愛知県出身のプロ野球選手5人(野手編)|都道府県別の最強選手を振り返る
2022/08/18
産経新聞社
山﨑武司
出身地:愛知県知多市
経歴:愛工大名電高
♢通算成績
2249試合、打率.257、1834安打、403本塁打、1205打点、14盗塁
豪快なバッティングとその人柄から「ジャイアン」と呼ばれ、ファンからも愛された山﨑武司。愛工大名電から1986年ドラフト2位で地元の中日に入団。入団後2年間は1軍出場がなかったが、3年目から出場機会を徐々に得るようになる。
1996年には開幕からスタメンで起用され、6月には打率.403、13本塁打、33打点を挙げ月間MVPを獲得。以降も好成績を残し続け、松井秀喜や江藤智、チームメイトの大豊泰昭と最終盤まで本塁打王を争った。最終的に39本塁打を放ち、自身初となる本塁打王を獲得した。
主砲としての地位を確立した山﨑。1999年には阪神との熾烈な優勝争いの中、優勝決定前最後のホームゲームでサヨナラ3ランを放つ。この勝利もあってチームは勢いづき、11年ぶりのリーグ優勝を達成した。しかし、2002年は出場機会が激減。同年は26試合の出場に終わり、オフに志願のトレードでオリックスに移籍した。
オリックスでは、移籍初年度の8月に通算200号本塁打を達成した。2004年オフには戦力外通告を受けたが、翌年より新規参入となる楽天に加入。すると、2007年は目覚ましい活躍を見せた。5月には打率.342、12本塁打、27打点を挙げ、球団初、自身10年11ヶ月ぶりとなる月間MVPを獲得。最終的に43本塁打、108打点をマークし、39歳で本塁打・打点の打撃2冠に輝いた。
2012年からは古巣・中日でプレーし、2014年限りで現役を引退。27年間のプロ生活にピリオドを打ち、引退後は野球評論家として活動している。