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県民の星…愛知県出身のプロ野球選手5人(野手編)|都道府県別の最強選手を振り返る

2022/08/18

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産経新聞社



イチロー(鈴木一朗)

出身地:愛知県西春日井郡(現・北名古屋市)
経歴:愛工大名電高
♢通算成績
NPB:951試合、打率.353、1278安打、118本塁打、529打点、199盗塁
MLB:2653試合、打率.311、3089安打、117本塁打、780打点、509盗塁
 
 数々の金字塔を打ち立てたレジェンド打者。イチローは、愛工大名電から1991年ドラフト4位でオリックスに入団した。プロ3年目の開幕直前には本名「鈴木一郎」から「イチロー」に登録名を変更すると、同年から監督に就任した仰木彬にレギュラーに抜擢され大ブレイク。最終的に打率.385、210安打を放ち、最多安打と首位打者、シーズンMVPを受賞した。
 
 翌1995年にはリーグ優勝を達成。イチローはその中心として打率.342、179安打、25本塁打、80打点、49盗塁、出塁率.432と傑出の数字で打撃5冠(首位打者、打点王、盗塁王、最多安打、最高出塁率)と2年連続のMVPに輝いた。NPBでは史上初となる5年連続首位打者、史上最速での通算1000安打到達など圧倒的な活躍を見せ、2000年オフにメジャー移籍を決断。日本人野手初のメジャーリーガーとしてシアトル・マリナーズに入団した。
 
 MLBの舞台でも初年度から球界を席巻。同年は打率.350、242安打、56盗塁と圧巻の数字で首位打者や盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞を獲得。新人王とシーズンMVPにも選出された。
 
 さらに、2004年にはMLBシーズン最多安打記録(262安打)を樹立。10年連続で打率3割、200安打、ゴールドグラブ賞受賞を果たした。
 
 また、第1回(2006年)、第2回(2009年)のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日の丸を背負い、大会連覇の原動力に。特に第2回の決勝・韓国戦で放った延長10回の決勝タイムリーは、日本中を熱狂させた名場面として語り継がれている。

 第一線で活躍を続けたイチローは、ニューヨーク・ヤンキース、マイアミ・マーリンズにも在籍し、2019年に古巣・マリナーズで引退を決断。輝かしい現役生活に終止符を打った。現在はマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務める傍ら、日本で学生野球資格を回復し、オフシーズンには高校球児などへ指導を行っている。

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