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カープ・菊池涼介、圧倒的な補殺数の多さ。二塁守備の常識を変えるか

一人の選手が、異次元の守備力で二塁守備の常識を変えつつある。広島東洋カープの菊池涼介の補殺数に注目してもらいたい。

2015/12/18

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菊池の補殺数500超えは、異次元の世界

 二塁手の補殺数は、長い間1リーグ時代に千葉茂が作った495がアンタッチャブルな数字だった。これをアライバの名コンビで知られる荒木雅博が2005年に更新。しかし菊池は、これまでの記録をはるかに超える数字を2年連続で記録したのだ。

 21世紀の選手が多いのは、試合数が増加したからだ。しかし菊池のこの数字はそれだけでは説明できない。

 二塁手の守備成績は、味方投手の投球内容(三振を取るか、ゴロを打たせるか)や、一塁手の守備範囲との兼ね合いで変わってくる。
 わずかな数字の差異ならば、その選手の能力というより、そうした他の要因も考えられるが、菊池の数字はそうした誤差の範囲を超えている。明らかに異次元のレベルだと言ってよいだろう。

 菊池は今季、484と大きく数字を下げたが、それでも歴代6位だ。
 注目すべきは同じポジションのセリーグ・山田哲人、パリーグ・浅村栄斗も補殺数472でランク入りしていること。菊池をはじめ、二塁手のレベルの高さがうかがえる。

 来季、菊池は2年ぶりの補殺数、500超えを果たすだろうか。菊池の数字に比例するように、カープの成績にも大きく関係してくるはずだ。

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