落合監督も絶賛した長打力。中日・福田永将、来季は新外国人とレギュラー争いに【2015年ブレイク選手】
今季、開幕3連敗を喫した中日。嫌な流れを断ち切ったのは、オープン戦から打撃絶好調だった福田だった。1年通じた活躍はできなかったが、大きな一歩を踏み出した。来季は新外国人ビシエドとのレギュラー争いとなる。
2015/12/21
天性の長打力
2002年から11年連続Aクラス入りし、落合博満監督が率いた8年間には5回の日本シリーズ出場と黄金時代を築いたものの、2013年以降は3年続けてBクラスと一気に低迷している中日。
山本昌をはじめとしたベテラン勢の現役引退により、世代交代期にもあるチームでは、次代を担ってほしい若手が頭角を現している。
今季は、高卒3年目の若松駿太が6月2日の埼玉西武戦で初勝利を挙げると、そこから10勝に到達して先発ローテーション定着の期待を寄せられている。また、福岡ソフトバンクの育成選手として3年間を過ごし、中日で支配下登録された亀澤恭平は、開幕からシーズン通して一軍でプレーし、さらなる飛躍が求められている。
今季の中日で、大きなきっかけをつかんだ選手と言えば、この二人になるのだろう。
だが、あえてスポットライトを当てたいのは福田永将である。
強豪・横浜高では1年時からマスクを被り、シャープなスイングから放たれる打球は超高校級と評された。ドラフトが近づくと、捕手としての将来性には疑問が残るというスカウトが少なくなかったが、前年の平田良介に続いて天性の長打力を買った落合監督が、高校生ドラフトで堂上直倫に続いて指名する。